エコキュートと電気温水器の違い
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最終更新日:2018/12/26
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一昔前までの給湯器は、ガスを燃料にしてお湯を沸かすことが一般的でした。しかし、最近は電気を燃料にした「エコキュート」と「電気温水器」が普及しています。どちらも電気でお湯を沸かす設備ですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
エコキュートと電気温水器の特徴
エコキュートと電気温水器は、電気でお湯を沸かすシステムであることは共通していますが、それぞれどんな特徴を持っているのでしょう。
【エコキュートの特徴】
エコキュートは電気以外に、室外に設置するヒートポンプユニットが必要になります。このユニットを使ってお湯を沸かすため、小電力でお湯を沸かすことが可能です。月々の電気代は電気温水器に比べて1/3程度しかかからないので、リフォームや新築にする際、設置される家庭が多いです。
【電気温水器の特徴】
電気温水器の原型は戦前から使用されており、非常に歴史のある給湯器です。電気代が安い時間帯にお湯を沸かして給湯器内で貯湯するのが一般的な方式となっています。お湯を使用する際、ガス給湯器のように火を使うことがないので、高齢者や小さな子どものいる家庭でも安心して設置できます。また、家族の入浴時間を集中できない家庭は、足し湯をしても光熱費や水道費がかからないというメリットもあるでしょう。1年中光熱費や水道費が一定に保てるので、家計の管理がしやすいというのが電気温水器の特徴です。
エコキュートと電気温水器
では、エコキュートと電気温水器にはどのような違いがあるのでしょうか。
電気代の違い
エコキュートと電気温水器の最も大きな違いは電気代です。新しい給湯器を検討されている方は、エコキュートを導入することをおすすめします。1ヶ月あたりの電気代を比較するとエコキュートは電気代をほとんど使わないので1000円代に収まることも少なくありません。それに対し、電気温水器は1ヶ月あたりの電気代がエコキュートの3倍近くになると言われています。これは、電気だけでお湯を沸かす電気温水器と、電気+空気の熱を利用するエコキュートの違いによって発生するものです。
システム構造や設置場所の違い
電気温水器の構造は、非常にシンプルな造りになっているのに対し、エコキュートは少し複雑な構造になっています。これはエコキュートの方がたくさん機能や性能が備わっていることを意味していますが、自然な物理を使用することで熱交換器や圧縮器、水熱交換器などの設備が必要になるとも捉えられるでしょう。ヒートポンプユニットの他にも貯水タンクを設置しなければならないので、設置スペースの確保が必要です。
ここではエコキュートと電気温水器の電気代や構造、設置場所の違いについて解説してきました。この他ランニングコストに関してはエコキュートの方が圧倒的に安く抑えられるので、設置スペースを十分確保できる場合はエコキュートにすることをおすすめします。
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